空中散歩

ふわふわと空中を歩くように、好きなドラマや映画、アーティストなどについて書いています。

実写ドラマ「風魔の小次郎」

十年くらい前にテレビドラマ化された、車田正美原作の漫画「風魔の小次郎」。連載から二十年以上経っての実写ドラマ化で、原作ファンには衝撃が走りました。

元々原作の設定もファンタジーなのですが、「学園忍者アクションドラマ」と銘打って実写ドラマ化したことで、キャラクターも内容も大胆に手が加えられ、ドラマ開始直後は友人達の間で「あまりにもすごすぎて笑いが止まらないけど、笑いすぎて逆に元気が出る」と評判になりました。

最後まで見ると、設定に無理があるにも関わらず、友情や恋、嫉妬や裏切りといった日常レベルのわかりやすさを加えることで、原作の忍の生きざまというテーマを生かしながら、実写ドラマとして健闘したと思います。しかも俳優陣の熱演が素晴らしかった。真剣さが伝わって、画面に熱気と迫力がありました。

私はこのドラマが好きだったので、当時録画した映像は未だに持っているし、ON/OFFが歌うエンディングテーマ「永遠の刹那」のCDも持っています(笑)いい曲でした。聞くたびにエンディングの映像、風魔の戦士九人が緑に囲まれた風魔の里で見せる、穏やかな笑顔が甦ります。

このドラマの登場人物、風魔の忍である「霧風」役を演じたのが、ミュージカル黒執事セバスチャン役の古川雄大さんでした。
風魔の小次郎はいわゆる若いイケメン俳優が二十名近く出演し、今も多くの方が舞台やミュージカルで活躍しています。

 

舞台版 風魔の小次郎 [DVD]

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 古川雄大さん演じる霧風は、原作でも美形キャラですが、古川さん自身がイケメン揃いの俳優の中でも「ずいぶん綺麗な子がいるな」と目に留まるくらい端正な容姿の持ち主でした。
霧風を演じているときの、クールで厳しい表情と目線の動きが印象的で、名前が記憶に残りました。

出演した俳優のほとんどが、デビューして間もないか、この作品がデビューだったようなので、それほど演技力に差は無かったと思いますが(飛鳥武蔵役の川久保拓司さんが抜きんでていましたが)、そのなかでも何かしら印象に残る人がいるなと思ったことを覚えています。

風魔の小次郎にはメインキャラクターにイメージソングがあり、霧風役の古川さんの歌もあったのですがとても細い声でした。
その後古川さんが活躍したミュージカル「テニスの王子様を動画で見たことがあったのですが、歌に関しては大きな声が出しにくそうに見えました。

そんな古川さんを十年ぶりにミュージカル黒執事を見て、「こんなに上手くなってたんだ!」と驚き、風魔の小次郎の後、古川さんを見てなかったことを後悔しました。

 
 #風魔小次郎  #古川雄大